振袖火事の日
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今日は明暦の大火があった日です。
明暦3年旧暦1月18日から20日までに江戸の大半を焼いた大火災のことです。
江戸時代の初期、町娘であった梅ちゃんは通りすがりの寺の小姓の美少年に一目ぼれをしました。しかしその美少年はどこの寺の小姓ともわからない人でした。恋い焦がれた梅ちゃんは二度と会う事はないであろう悲しみに泣き通し病気になりました。もう余命僅かな梅ちゃんの最後の望みは小姓と同じ柄の振袖を着る事でした。そしてその振袖を手にした梅ちゃんは17歳の誕生日に息を引き取り、悲しんだ両親はその振袖をせめてもの供養にとお棺へと入れました。
しかし、お棺を納めた寺の坊主が供養を怠りました。
というより悪知恵のきく坊主だったようです。
坊主はお棺の中に金目の振袖を見つけるとその着物を古着屋へと売り払ったのです。
しかしその後何故か、その振袖はまたお寺へと戻ってきたのです。
怖ろしいことに戻ってきたのは振袖だけではなく、坊主が売った古着屋から振袖を買った別の娘の亡骸も一緒だったのです。。。。
不思議なことに振袖が再びお寺へと戻ってきたのは、1年前に亡くなった梅ちゃんの命日だったのですが、坊主は性懲りもなくまたもう一度、その振袖を古着屋へと売り払いました。
やはり、1年後にその振袖はまた別な娘の亡骸と共に梅ちゃんの命日に寺へと戻ってきました。さすがに気味が悪くなった坊主はその振袖を護摩行の火に投げ入れましたが、護摩行の火が移った振袖は風で空高く舞い上げられ、江戸中に火の粉を振りまきました。
これが明暦の大火です。
世にも奇妙な物語とはこのことですね。。。